ポリフェノール

ポリフェノールは、血液サラサラの働きがある植物由来の成分です。ここでは、血液中の働きや理想摂取量、多く含まれる食品、上手な摂り方について詳しく紹介します。

ポリフェノールについて

ポリフェノールとは

ポリフェノールは、植物の種子や葉などに多く含まれている苦味や渋味、色素の成分のことです。その化学構造の違いから、自然界には約8,000種類以上のポリフェノールが存在していると言われています。

植物由来の抗酸化物質の一種であり、私たち人間の体に健康効果をもたらしてくれます。その効果の一部を紹介します。

  • 視力回復
  • 血圧低下
  • 動脈硬化予防
  • 美肌効果
  • アレルギーの改善
  • 血管強化作用
  • 更年期症状の緩和
  • 内臓脂肪の減少

どう血液サラサラに働くのか

体中の末梢組織はコレステロールが十分取り込まれると、それ以上のコレステロールは取り込みません。そのため、過剰な量のコレステロールがあると血液中の悪玉コレステロール値が上昇します。

長期間、血液中にある悪玉コレステロールは酸化され、血塊ができて動脈硬化を引き起こす状態になります。ここに、抗酸化作用のあるポリフェノールが働くことで、悪玉コレステロールの酸化を防ぎます。積極的にポリフェノールを摂取し、血液をサラサラにしましょう。

ポリフェノールの上手な摂り方

理想摂取量

ポリフェノールについて、適正な摂取量や上限摂取量は定められていません。ただ、ポリフェノールは水に溶けやすい成分であり体外に排出されます。摂取してから比較的短時間で抗酸化作用を発揮しますが、その効果は長く続かないため、毎日こまめに摂取することが大切です。

多く含まれる食品

ポリフェノールが含まれる食品は数多くありますが、成分によって異なります。主な成分と、それを含む食品を紹介します。

  • カテキン:緑茶、紅茶
  • ヘスペリジン:柑橘類の皮やスジ
  • カカオポリフェノール:ココア、チョコレート
  • ルチン:そば、玉ねぎ
  • コーヒーポリフェノール:コーヒー
  • アントシアニン:赤ワイン、ブルーベリー

中でも含有量が多い食品は、赤ワイン、コーヒー、緑茶、紅茶、トマト・野菜ジュースのような飲み物です。飲みやすいですが、特に赤ワインはアルコールも入っているため飲みすぎには注意しましょう。

摂取の注意点

ポリフェノールを摂取する場合、ココアやチョコレート、ジュース類などは糖質も同時に摂取することになります。また、コーヒーはブラックであれば良いのですが、ミルクや砂糖を混ぜることで糖分も多くなります。ポリフェノールはこまめに摂ることで健康効果が期待できますが、糖分や脂肪分が多い食べ物の摂り過ぎは注意しましょう。

血液サラサラ作用のあるポリフェノールは、多くの食品から摂取できます。ただし短時間で排出されるため、毎日いろいろな食品からバランス良くこまめに摂取することが大切です。

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※このページの参考文献
『別冊NHKきょうの健康 脳梗塞』最新治療・再発予防・リハビリのすべて
国立病院機構九州医療センター 臨床研究センター長:岡田靖 総監修
(NHK出版より2016年12月出版)
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※このページの参照サイト
・チョコレート摂取と脳卒中発症リスクとの関連(国立がん研究センター公式サイト)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/7926.html
・血液をサラサラにするには(オムロン公式サイト)
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/arteriosclerosis/06.html
・ポリフェノール(わかさ生活公式サイト)
https://himitsu.wakasa.jp/contents/polyphenol/
・ヘスペリジン(わかさ生活公式サイト)
https://himitsu.wakasa.jp/contents/hesperidin/

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